子育て世代も平屋の方がいい理由

2021/06/22

「あなたのお子さんは現在おいくつでしょうか?」

 

家を建てられる方の多くが子育て世代であり、

また、その中の約半分ぐらいの方が、

まだお子さんが生まれたばかりという方も多いと思います。

 

そうなると、設計する上で、

1つの課題となってくることが、

“いかに子ども部屋を最初からずっと有効活用出来るのか?”

ということが大事になってきます。

 

そして同時に、自分たちがそうであったように、

子どもたちも、やがて家を出て行くと思いますので、

“出て行った後その部屋をいかに有効活用出来るのか?”

ということを考えておくことが非常に大切なことになります。

 

家づくりでごく当たり前になっているコトの1つに、

“子供部屋は2階につくるもの”

という考え方があります。

 

しかし、実際はどうかというと、

子どもたちは、2階の子供部屋をうまく使うことが出来ません。

というより、全く使わないというのが

状況なのではないでしょうか?

というのも、いつも使うものを、

わざわざ2階まで持ち運びするのは面倒だし、

親から離れた場所で過ごしたがらないですからね。

 

結果、自分の部屋に片付けて欲しいモノが、

全てリビングやダイニングに置かれることになり、

本来いつもキレイでスッキリと保ちたい空間が、

子どものモノでごった返すことになってしまう・・・

いつも散らかっていてなかなか片付かない・・・

片付けても、片付けても、キリがない・・・

ということになってしまいます・・・

これが、現実ではないでしょうか?

 

その点、最初から平屋を建てるつもりでいると、

子ども部屋は必然的に1階になるので、

2階の子ども部屋に比べて、

自分の部屋を使ってもらいやすくなるし、

自分の部屋に自分のモノを片付けやすくなるというわけです。

 

また、子どもたちが成長し、

やがて家を出て行った後も、

子ども部屋が2階にあるよりも1階にある方が、

なにかと使いやすいと思いませんか?

 

部屋として使うにせよ、

収納として使うにせよ、

室内用の洗濯干場として使うにせよ。

 

ましてや、自分たちが歳をとり、

足腰が弱ってしまったときに、

2階にある部屋や収納は、

全く使わなくなる(使えなくなる)でしょうからね・・

 

さらに、子ども部屋を1階につくったら、

親御さんが泊まりに来た時に必要だからというような理由で、

多くつくられている和室も、

必要がなくなると思いませんか?

 

親御さんが泊まっていくとしたら、

お子さんがまだ小さいうちが多いでしょうし、

まだ、お子さんは自分の部屋で寝ていないと思いますので、

子供部屋を利用してもらえばいいですよね。

 

となると、家づくりにかける余分なコストを

自然とカットすることが出来るようになり、

同時に、家の面積が小さくでき、

面積が小さくなれば掃除する場所も減り、

掃除の手間を減らすことも出来ますよね。

 

いかがでしょうか?

 

平屋は、建てたすぐはもちろん、

ずいぶん先の将来までずっと使いやすい家であることを

お分かりいただけたのではないでしょうか?

 

ですから、もしある程度敷地にゆとりがあれば、

このような観点から考えても、

2階建てありきで家を考えるのではなく、

まず平屋が建てられないか?

という風に考えていただければと思います。

 

それでは、また次回も、

別の観点から平屋の良さについて

お伝えさせていただければと思います。