なぜ、当たり前のように2階建てにしてしまうのか?

2021/06/15

家を建てる時は、

今や近い将来のことのみなく、

中長期的なことを考えた上で、

建てるようにしなければいけません。

理由は40年〜50年今建てた家に住み続けることになるからです。 

それゆえ、弊社ではいつまでも住みやすく、

かつ、金銭的負担が最も少なくなるような家づくりを

ご提案させていただいています。

例えば、2階建てと平屋を比べてみると、

誰もが、平屋の方が住みやすいだろうと

思うのではないでしょうか?

しかし、現実は、平屋で家を建てる方はあまりいなく、

ほとんどの方が2階建ての家を建てています。

 

もちろん、敷地の広さや建築基準法の制限によって、

平屋を建てることが出来ない場合もあります。

ですがこのような場合でも、出来る限り1階に部屋や収納をつくり、

2階へのウェイトを最小限に抑え、

より使いやすく、より住みやすい家になるようにすべきです。

✔なぜ、2階建てありきで家を建ててしまうのか?

 

理由その1:みんなが2階建てにしているから

 

敷地の広さや形状に関係なく、

当たり前のように2階建てにしてしまう最大の理由は、

おそらくこれが理由ではないでしょうか?

 

家の基本は「平屋」から始まります。

ましてや、台風による強風の影響を受けやすい地域では、

耐震面も含めて、出来るだけ平屋にすることが好ましいのです。

ですが、なぜか住宅会社側もどんな敷地であろうと、

2階建てで設計することが当たり前になっているのが現状です。

 

理由その2:平屋は高いと聞くから

 

多くの方が「平屋は高い」というイメージを、

お持ちのような気がします。

確かに、平屋は2階建てに比べて、

同じ坪数であれば、

坪単価が高くなってしまいます。

 

しかし、平屋にすれば、

2階建てでは絶対に必要となる階段がいらなくなるし、

廊下も2階建てに比べてカットしやすいのです。

 

また、全てのスペースが1階にあるため、

部屋数も最小限に抑えることが出来、

1つ1つの広さも最小限に抑えやすくなります。

 

つまり、平屋にすれば、

使いやすさや住みやすさを一切損なうことなく、

家をコンパクトにすることが出来るというわけなのです。

結果、2階建てと同じぐらいの価格か、

あるいは2階建てより安く建てることが出来るようになるのです。

 

理由その3:坪単価や数や広さにこだわるから

 

家の価格を最も左右するのが家の面積なのです。

当たり前のことなのですが、

家を大きくすれば、総額は高くなります。

家を小さくすれば、総額は安くなります。

 

ですが一方で、

家を大きくすれば、坪単価は安くなるし、

家を小さくすれば、坪単価は高くなるのす。

 

ですから、坪単価や部屋数、部屋の広さなどにこだわる方は、

割安で建てられる2階建てにせざるを得ないというわけなんです。

 

理由その4:かなり広い土地が必要だと思っているから

 

なにも建っていない土地を見ると、

実際の広さよりもかなり狭く感じてしまいます。

 

ですから、多くの方が必要以上に広い土地をもとめてしまうし、

ましてや平屋を建てたいとなれば、

もっともっと広い土地じゃないとダメだと思ってしまい、

そんな大きな土地は買えないと諦めてしまう方が多いのです。

 

しかし、現実的には60坪もあれば、

4人家族がゆったり過ごせる平屋を建てることが出来るし、

50坪台の土地やあるいはそれ以下の土地でも、

平屋を実現することが可能なのです。

 

✔コンパクトな平屋が家計にも優しい

 

以上のように、無駄に広い土地を買わず、

無駄に家を大きくしなければ、

最も安い価格で手に入れることが出来るマイホームが、

平屋ということになるのです。

 

そして、平屋にしておけば、

定期的なメンテナンスコストも抑えられるし、

将来、1階に部屋や収納が足りないということや、

無駄な増改築費用も必要じゃなくなります。

 

また、生涯ローンである電気代も、

家をコンパクトにしておいた方が安く済むため、

最初にかかる建築費用だけではなく、

継続的に掛かり続けていくランニングコストも

安く抑えることが出来るようになるのです。

 

ということで、

固定概念に縛られることなく、

また中長期のことまでしっかり考えた上で、

家づくりをするようにしていただければと思います。

 

その選択によっては、

一生涯で使えるお金が、

1000万円以上も違ってくることもあるのですから・・・