収納をたくさんつくらない

2020/04/10

“収納はたくさんあればあるほどいい”

家を建てる誰もがこのようにお考えになるでしょう。

ですが、収納を作るのにもお金が掛かる為、

無駄に収納を多く作ってしまうと、

必然的に家のコストも上がってしまうことになります。

そのため、家のコストを上げずに、

より多くの収納をつくるためにも、

まずは、収納に対する勘違いを

正していただく必要があります。

 

ということで、今回は、

収納で知っておくべき2つのコトについて、

お伝えしていきたいと思います。

  

まず、1つ目ですが、

「ただ単にたくさん収納をつくればいいわけじゃない」

ということです。

 

例えば、暮らしの拠点となる

リビングダイニングキッチンには、

手紙、書類、薬、文房具、生活用品など、

細かいものがたくさんあるとおもいますが、

いろんな場所に散らばって収納があるお家は、

こういったものを管理しやすいでしょうか?

管理しにくい収納をつくってしまうと、

どこになにを置いたのかを忘れてしまい、

結局見つからずに、

また同じモノを買ってしまうことになります。

結果、モノが増えてしまい、

収納の中がさらにゴチャゴチャになるという悪循環になります。

また、収納に収まりきらなくなった場合、

それらがリビングダイニングに溢れることになり、

今度は、それを片付けるための収納家具を、

置いたりして、リビングダイニングが狭くなってしまいます。

 

また、無駄に奥行きが深い収納も

とっても管理しにくい収納だと思いませんか?

手前にモノを置いてしまうと、

奥に置いてあるモノが

取り出しにくくなるのはもちろんのこと、

奥に何が収納されているか分からなくなってしまう

というようなことになったりします。

結果、無駄な出費を生むことになり、

収納の中もゴチャゴチャになってしまう、

というわけです。

 

人は、複雑になればなるほど、

記憶出来なくなってしまうし、

管理出来なくなってしまうものです。

 

それゆえ、収納は管理しやすいように

分かりやすく単純につくる必要があります。

 

✔通り抜け動線は収納を減らす最大の原因

 

続いて、2つ目ですが、

通り抜け動線についてです。

収納を通過することが出来る動線や、

玄関を家族用と来客用に分けたりする動線ですね。

 

この図をご覧いただくと、

お分かりいただけますが、

右は通常の収納で、

通り抜け出来るようにした場合です。

 

左の場合、収納を通過出来るため、

一見、右に比べて使い勝手が

良いように感じるかもしれませんが、 

通通過出来るようにしたことで、

「廊下」が収納の中に出来てしまい、

結果、収納量が大幅に減ってしまっています。

 

しかも、ドアも1本増えるため、

その分、コストアップになるし、

スイッチも、2つの入口のどちらでも

オンオフが出来るようにしないといけないため、

右よりも高価なスイッチを使わなければならなくなります。

 

そのため、ただ使い勝手が良さそうという理由で、

通り抜け動線をつくってしまうと、

思っていたより収納にモノが置けず、

結果、片付けにくい家になってしまいます。

しかも、余分なコストがかかって家の価格が割高になってしまう

ということになってしまいます。

 

✔収納の正しい考え方

 

結論から言うと、

収納は床面積ではなく、

壁面積で考えるようにしなければいけません。

 

2m40cmという天井までの高さを

どれだけ有効に使うことが出来るのか?

が大切だということです。

 

平面的な床面積だけで収納を考えてしまうと、

収納をどんどん増やしてしまい、

結果、家の価格が高くなってしまいます。

 

一方で、壁面積で考えるようにすれば、

わずかな床面積でも壁さえ充分にあれば、

相当な収納力があることを

理解出来るようになります。

ただし、棚の枚数を

ケチらないようにしないといけないですけどね。

棚板も決して安いわけじゃないので、

住宅会社側は棚の枚数を

減らそうとするでしょうからね。

 

ということで、

コストを上げることなく、

より多くの管理しやすい収納をつくるためにも、

今回お伝えさせていただいた収納の知識を

覚えておいていただければと思います。